韓国生地について

この現実を知らないと
ただただストレスになる?
韓国市場生地カット売りへの考え方

 ※ビジネスオーナー様向けの内容になります

通常、卸売の生地屋さんは
街の手芸屋さんや生地の小売店とは違い
基本的には生地を
反(生地がぐるぐるまかれた筒状の1本)単位で
売っています。


一方で
韓国東大門の生地卸市場に行かれた方や
詳しい情報を知っている方は
ご存じかもしれませんが、
東大門の生地市場では、
卸売市場であるにもかかわらず
生地を欲しいヤード数でカットして
売ってくれるお店が多くあります。
(そうでないお店もあります。)

「東大門の生地市場は
好きな生地を好きな分だけ
カットして売ってくれる♨」

と感じるかもしれませんが

それはすこし誤解があるかもしれません。

 

生地屋さんが生地をカット販売してくれるのは

あくまでも
大量購入のための見本として
カット販売をしてくれているのです。

 


 【韓国東大門生地市場】

韓国のソウルにある東大門生地市場
デパートが3~4棟連なっているような
1日では回り切れないくらいの膨大な面積に
小さなブースの生地屋さんや付属屋さんが
大量にお店を出店しており、
取り扱う生地も多種多様です。

とにかく日本では見たことが無いような種類の
生地や付属がたくさん存在していて、
ものつくりが好きな人からすると
まさにパラダイス!といったような環境です。



このように、本当にたくさんのお店がある分
お店それぞれのルールが存在しているので
一概に全部のお店がこう!とは語れませんが、



当SHOPぺんぎんでりばり~中の人は
(00年頃から)日本のアパレル生産業で
韓国での製品量産が盛んになったころから
ずっとこの韓国東大門市場に足を運び続けて、
また韓国生地を使った
韓国生産での製品量産も長年行ってきた中で
認識していることをお伝えしていこうと思います。

 

 

 【カット売りしてくれる理由】

韓国生地市場は個人のお客様も歓迎で生地を
少量からカットしてくれるお店も
確かにあります

これが当たり前では全然ありません。

 

お店の人はなぜ
生地をカットしてくれるかというと

本来は製品量産時の大量発注の為です。

例えばアパレル製品量産の製造工程では
最初から生地を反単位で購入するのではなく

まずは希望の生地を使ってサンプル作成をします。
ここで生地屋さんでのカット売りを利用します。

ある生地をアパレル製品の量産で使いたい。
まずは生地を使ってサンプルを作ってみる。

進行したい形と生地がマッチしているか?
縫製仕様と生地がマッチしているか?
ターゲットに対し生地の品質はどうか?
他の展開色は何色にするのか?

などなど
量産に入る前にこれらの問題を確認する為に、
生地をカット購入してサンプルを作成し
問題が無いようであれば、
量産に向け大きな数量での生地発注をする。

 

生地のカット販売は本来このためのものです。

生地屋さんは
その先に反単位の発注がある可能性を期待して

カット販売をしてくれています。

 

市場の目の前の道路にて縫製工場へと配送される反

 

 

 【品質に対しての考え方】 

そして
カットして売ってもらったけど
「生地の品質がかなり悪い!怒!」
と怒りがこみ上げる品質だったとしても

でも生地屋さんからすると、
「これがうちの生地の品質だし、
 嫌なら反購入はしなくて結構!」


かなり極端な言い方かもしれません。

でも
本当にこのようなスタンスの生地屋さんが多く
実際カット販売した生地の返品&交換は
大きなキズやミスなどが無い限り
あまり受け付けてはくれません。



もちろん、生地屋さんの中には
「大変申し訳ございません!
至急綺麗なものと交換させていただきます!
以降の生地生産におきましては、
徹底した品質管理と品質向上を~云々」

という生地屋さんも存在しますが、
すべてのお店がそういうわけではありません。


そもそも
韓国生地市場のお客さんは
当たり前ですが日本人だけではありません。
韓国国内はもちろん
中国をはじめとして世界中からの注文が入ります。

ビッグビジネスの傍らで
日本の高い品質基準に、ち~さい注文数量では
親切丁寧対応を期待できないのは当然です。

日本からの韓国生産へ
たくさんの注文がついた時代は過ぎ
2025年現在は日本向けに仕事をしている
縫製工場さんもかなり減り、
韓国市場の人にとって
日本人はそんなに魅力的なお客様ではない。

これが現実です。

 

何を伝えたいかまとめますと

カットして売ってくれているということと
品質には期待してはいけない
クレームを言ったところで
あまり受け付けられません。

という事です。

 

 

【当SHOPについて】

このようなネガティブな事実があってもなぜ
当「韓国生地販売ぺんぎんでりばり~」は
このSHOPをOPENしたのか?

これには3つ理由があります。

1つめは
2016年より個人法人問わず
オリジナル商品が量産できる「DESIGNLAB.」
というオリジナル商品量産サービスを
運営しておりますが、その中でお客様から
韓国生地を取り寄せて欲しいとのご依頼を
多くいただいていたことと。

2つめは
日本の製品に比べて品質の不安定さは
先にも説明した通りではありますが、
昨今、日本国内で海外製品をそのまま仕入れ
小売りしているケースが増え
一般消費者の方にも
日本基準に比べた海外製品への品質に
ある程度の理解が広がっており
ご了承を頂いた上であれば、
販売してもよいのではないかと判断したこと。

 

3つめは
なによりも
ものつくりを続けてきた
当SHOPぺんぎんでりばり~中の人として
韓国生地市場での生地の仕入れの面白さを
わざわざ現地に行かなくても
日本にいながら体験してもらえたら

最高に楽しいだろうな!
また、
普段簡単には手に入れられなかった生地が
より多くの人に届けられるようにすることで
オリジナル商品量産のDESIGNLAB.を
ご利用いただかない方でも、
皆さんのオリジナル商品作りを
より楽しいものにしたい!
という思いがあります。



当SHOPぺんぎんでりばり~中の人は
製品量産を仕事にしている中で

国内、韓国、中国、ヨーロッパ等
たくさんの生地を見て触れて
実際に製品化をおこなってきましたが

韓国市場の生地は
圧倒的に
本当に色々な種類があり、
トレンドをとらえるのが早く、
消費者の要望をとらえることが早く、
でも売れ筋だけじゃなく、
これは売れないだろ~!と笑ってしまうような
日本では考えられないような
ニッチなものもあったりして、
見ているだけでも楽しいものです。


このワクワクをぜひ
当SHOPで感じて頂けると嬉しいです!

 

ぎりぎりの量産と認識できるヤード数を
最低購入数の設定として設けており

配給や品質の不安定さを
ご了承頂いた上ではございますが

是非当SHOP
「韓国生地販売ぺんぎんでりばり~」にて
現地さながらの生地の買い付け体験を
お楽しみください。


そしてもし気に入った生地がありましたら
出来るだけたくさん購入いただけますと
カット売りに対応をしてくれた生地屋さんに
貢献できますので大変うれしいです。

 

諸々
ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

 

2025.3.21 韓国生地販売ぺんぎんでりばり~

 

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